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雑事書架2011年02月11日

日常、書籍、音楽にMHF。当書架では様々な雑事を扱っております。どうぞ、ごゆっくり閲覧下さい。
2011/02/11(金)10:53
~ブログ開設から363日 更新329回~


こんにちは、朔です。



命日

今日でさよならしてから2回目の命日です。
私にとっては家族でした。
あの子にとっては餌をくれる人、くらいの印象だったかもしれないけれど。
拾ってきたのが小学校3年生か4年生の時だから、何だかんだで人生の半分くらいは一緒にいたんだよね。

最初は目も開ききらなくて、手に乗るくらい小さくて、ミルクだって哺乳瓶で飲ませるような状態で。
家の裏の原っぱでにゃーにゃー泣いていたのを見つけてきたのが私だったから、余計に愛着が湧いてしまったんですね。
過保護なくらい、いつも抱っこしてた。

喧嘩も弱くて、いっつも近所の子とやりあっては傷つくって帰ってきたね。
目蓋を切って帰ってきたときは本当に大慌てだった。
眼球は無事だと分かって、どれほど安心したことか、丸くなって寝ていたキミには、多分伝わってなかったよね。
それでも、どれだけ長く外に出ていても、最後にはうちに戻ってきてくれることが嬉しかった。

中学生の頃には入院したりもしたっけ。
キミはカリカリよりも缶詰の方が好きだから、ねだられてそればかり与えていたのがいけなかったんだね。
1週間くらいだったけど、空っぽのケージを見てるのはやっぱり悲しかった。
1度お見舞いに行ったとき、キミは病院のケージ越しに身体を擦り寄らせてきて、それがまたすごく嬉しかった。


いなくなってしまった日は、今日みたいに雪がちらついていたっけ。
離れの寝室に、珍しく親が起こしにきたんだ。
「○○のお墓、作ってやって」って。
言ってる意味が分からなくて、居間に戻ったらベッドに寝かされたキミがいて。

「寝てるんだよね?」って、キミに触れたとき、その身体がすごく冷たくて。
つやつやしてた毛も、色をなくしたみたいにくすんでいて。
手足はピンと伸びきっていて。
微かに空いた口からだらりとした舌が見えた。

「あぁ、死んでるんだ」って思った瞬間、涙が溢れた。
キミの身体に寄り添って、いつまでも零れ落ちる涙を見てた。
鼻水が出て、しゃくりあげて。
あんなに泣いたのは、あの時が始めてだったよ。

午後になって、家の後ろにキミを埋めるための穴を掘った。
穴がどんどん大きくなって、その底にキミが入れられた時、またどうしようもなく悲しくなって。
親とか兄弟とか、みんなが見てる前で声を出して泣いた。
それを我慢すると、余計に大きなしゃくりあげになって。

みんな家に戻っても、一人お墓の前で泣いてた。
あんなに泣いてたら、キミも落ち着いて天国に行けなかったよね。
その後、2日くらいは泣いてすごした。
空のケージとか、もう減ることのない餌のお皿とか、見るのが辛かったからベッドの中で1人泣いていた。



そして今、この記事を書きながら、またキミのことを思い出して泣いてる。
ホント、ダメな飼い主だなぁって思うけど、それでも止まらないんだもん。
死に際を見せてくれたことを思い出したら、悲しさと、ほんの少しの嬉しさ。
猫は死に際を見せない、なんて言うから、うちで逝ってくれて良かった。

看取らせてくれて。
葬らせてくれて。
ありがとう。


だからね、もう猫は飼わないって決めたんだ。
いくら可愛がっても、最後には悲しい思いをすることになるから。
飼ってた時の楽しさと同じくらい、亡くした時の悲しみは大きいから。
それに、うちの猫はキミだけだから。

あの時は、泣いていただけで伝えられなかったから。
私の所に来てくれて、ありがとう。
最期までいてくれて、ありがとう。
生まれてきてくれて、ありがとう。
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